スカートをはく女性が減ったと感じるようになって久しい。これには、女性の社会進出が大きくかかわっていることはいなめないだろう▼いまや働く女性の平日の服装は、スカート派よりスラックスいわゆるパンツ派の方が多い。パンツは「動きやすい」「下着が見えるのを気にする必要がない」「ストッキングが伝線する心配がない」など、確かに仕事をするには向いているかもしれない▼一方、最近よく耳にするのが「女性のオス化」。言葉使いや行動だけでなく「ひげや濃い毛が生えてくる」「体臭がきつくなる」など身体的なオス化も進行しているとか。これには、職場のストレスなどによるホルモンバランスの乱れが影響しているそうだ▼そして、パンツルックを選択する理由には、男性に負けたくない意識もあるとかないとか。昔に比べ女性の地位は明らかに向上したが、本当に女性が生きやすくなったのか、それとも生きにくくなったのか、首をひねる時代でもある。
片隅抄