蓄えた財産が灰になるばかりか、命まで落としかねないのが火災。空気が乾燥するこれからの時期、火災を未然に防ごうと、今月1日から全国一斉に「春の火災予防運動」が行われている▼毎年秋と合わせて2回実施。7日までの1週間、市消防本部、消防団などが中心となって、市内では火災予防を訴えるさまざまな催しが展開される▼ところで毎年のことながら、放火による火災が発生原因の上位を占める。先日も小名浜で起きた連続放火の犯人が逮捕されたばかり。市消防本部でも注意を呼び掛けるが、そんな放火根絶の願いとは裏腹に、不審火による火災が後を絶たない。警察も消防署と連携を図り、未然防止に全力を挙げるが、市内全域をパトロールするわけにもいかず、卑劣な犯罪を取り締まれないでいる▼そこで、地域社会が横のつながりを密にして、不審者を見たら警察に通報する。地域の安心安全は住民の手で、が大切になってくる。今一度肝に銘じたい。