16日から「夏の交通事故防止県民総ぐるみ運動」が展開されている。初日は市内各地で警察官や交通安全協会のメンバーを中心に、街頭での安全指導が実施された▼期間中は老人会単位での運転実技講習や幼稚園児の交通安全教育など老若男女を対象に、交通安全行事が毎日どこかで開かれる。特に、65歳以上の高齢者が関係する事故が年々、増加傾向にあるだけに関係者は高齢者への安全教育には力を入れる▼ところで、全国で酒や薬物の影響で車を運転し、事故を起こすケースが後を絶たない。先月にも東京池袋で危険ハーブを吸った男が車で歩道を暴走、死傷者を出す大惨事があったばかり。歩道も安心して歩けない事態に、どう対処したらいいのか分からない▼車は走る凶器とよく言われるが、正常な人が運転していても凶器なのに、薬物によって精神錯乱者が運転したら、もうそれは殺人機械と同じだ。使用者への厳罰化は当然として薬物の規制強化を強く求む。