先日、久しぶりにバイクでツーリングに出かけた▼真夏の太陽が、シャツの上からも容赦なく突き刺さってくる厳しい暑さの中、裏磐梯を目指した。磐越道を磐梯熱海インターで降り、母成グリーンラインを通って檜原湖へ入るお気に入りのルート。ここまで来ると、さすがに肌に当たる風も涼しくなってくる。高原の新緑の香りも感じられる。車では決して味わえないバイクだけの特権だ▼檜原湖周辺に来た時、異変に気が付いた。夏休みの休日だというのに人が少ない。釣りをする人はいるようだが、家族連れの観光客の姿はほとんど見られない。沿道のお店も閉まっているところが多いようだ▼震災後3年が経過し、風評被害も落ち着いてきたように感じられてきたが、どうやら現実は違うようだ。「わざわざ福島に行かなくても」の考えを払拭するまでには至ってないのが現状だ。安全性を訴え続けることは必要だが、観光の「地産地消」も必要なのではないだろうか。