車を運転していて、ヒャッとした経験は何度もあるだろう。日没が早まるこれからの時期は、交通事故の危険性が増すだけになおさらだ▼市内で交通死亡事故が急増していることを受け、市交通安全対策協議会は10月28日、「交通死亡事故多発緊急事態宣言」（12月31日まで）を発令した。警察ではこれ以上の交通死亡事故の発生を防ごうと、関係団体と協力し防止に努めていた矢先、３日今度は常磐で79歳の女性がはねられて死亡する事故が起き、歯止めがかからない状態▼４日現在、市内で交通事故による死者は昨年同期より11人多い16人。震災後最も多かった24年の11人をすでに上回る最悪の結果となっている。中でも亡くなった16人のうち、９人が高齢者と相変わらずお年寄りが犠牲になるケースが後を絶たない▼取り締まりの強化を求める一方で、運転者、高齢な歩行者への安全教育の徹底する声も上がっている。「交通ルール、守るあなたが守られる」を忘れずに。
