今年の成人の日は12日の月曜日。若者の大人の仲間入りを祝う日だが、何か釈然としない▼というのも、もともとは15日だったものを連休を増やすハッピーマンデーで、月曜日に変更。ところが自治体の対応はバラバラで、県内でも12日に式を行う市町村はなく、前日の11日に前倒して実施がほとんど。いわきでも11日の日曜日に開かれる▼式の中身も簡素化の下、祝辞も少なくすべて簡単に執り行われる。だが、実のところは式典中新成人があきて、マナーを欠いた行いをさせないためだとか。この傾向は全国的で、式典会場はまるで友人同士の交流の場に早変わり▼大人になるということは、国民としての権利と義務が生じることだ。例えば選挙権もその1つ。昨年末の衆院選では、相変わらず若者の選挙離れが問題になった。今年は身近な暮らしに直結する県議選がある。大人になったのだから権利を主張することは結構だが、同時に義務を果たすことも忘れてはならない。