ドライブをしていて「道の駅」を見かけると必ずといっていいほど立ち寄る▼道の駅にはその地方のエキスがたっぷり詰まっている。食堂では郷土食豊かな料理を食べられる。地元の特産品を安く買える。観光案内のコーナーがあって生の情報がその場で手に入る。温泉地ならば入浴施設だってある▼昔はこうはいかなかった。道の駅はおろか深夜営業のコンビニすらない時代、車で移動する行楽客に対応するのはドライブインかたまに見かけるラーメン店くらいで、目的地に着くまでの道のりは退屈で疲れた。一時期〝交通戦争〟といわれたように重大事故が多かったが、息抜きができなかったことも一因かもしれない▼最近では防災の拠点としての位置づけもある。国道6号沿いの「道の駅よつくら港」に加えて今、国道49号が走る三和町でも道の駅設置の機運が高まっている。新しい道の駅であるなら、より利用者のニーズにかなった個性ある施設にしてほしいものだ。