今の内政のキーワードの1つに「地方創生」がある。人口減少と東京集中の問題に取り組むため、内閣に、まち・ひと・しごと創生本部(通称・地方創生本部)ができたのは昨年9月だった▼背景には、各界有志による日本創成会議・人口減少問題検討分科会(座長・増田寛也元総務相)が「このままでは、896の自治体が消滅しかねない」と公表したことがある。先週発表された人口動態調査の結果を見ても、人口減少と東京集中は進んでいる▼増田氏は「若年女性の人口」を、地方の将来を決定づける指標としている。言い換えれば、地方創生には、若者が働きやすく子育てしやすいまちづくりが求められているということになる▼この状況下、いわき市もさまざまな結婚・子育て支援策を講じている。これにより若者が定着すれば、その力は必ずや、まちの元気に結びつくに違いない。連覇は果たせなかったとはいえ、なでしこジャパンの活躍が国民を元気づけたように。