常磐自動車道の南相馬鹿島サービスエリアにオープンした、買い物と食事ができる施設は「セデッテかしま」という▼「セデッテ」は〝連れてって〟の意味。最近の施設には方言を用いた名称が多い。東京都中央区にある「日本橋ふくしま館」の愛称は「MIDETTE(みでって)」だ。〝館内を見ていって〟ということか。JR福島駅西口には県観光物産館などを併設した「コラッセふくしま」がある。こちらは〝来てみて〟の方言だ▼施設ではないが、いわき郷土戦士ジャンガラーの宿敵といえば「デレスケー」と「ホロスケー」だ。ほかにも「ヘデナシー」「ウッチャシー」「ヤガマシー」「チョロクデネー」という仲間がいるが、こやつらどんなキャラクターか、いわき人なら名前からわかりますね▼時代の変化に伴い、もともとのいわき弁が消えつつある。これは深刻な状況ではないだろうか。古き良きいわき弁と標準語を流暢に話せるバイリンガル市民でありたい。