先日支払いを済ませるため、ある銀行のAТМ機を利用した。先にいた1人の女性が通帳を手に何やら興奮の体で携帯電話に大声を上げていた。「その態度はなによ。担当に聞いてくれとは」▼事情がよくのみ込めなかったが、聞こえてくる内容から女性の口座に300万円が振り込まれてなかった様子。かたわらには銀行の関係者とおぼしき男性がただ見守るだけだった。金銭に関しては「持つ者と持たざる者」が厳然とあるようだ▼こちらは女性の言う100分の1にも満たない金額を振り込みしたのみで、早々にその場を去った。それにしても大金である。所持など明らかにしていいものかと心配になった▼市内でなりすまし詐欺被害が発生、70歳代女性が1000万円をだまし取られた。巧妙、悪質な男のうそ電話を信じ4回にわたり都内住所に現金を送ったという。犯行におよぶ前、狙いをつけ下調べでもするのだろうか。1人暮らしというのも気になる。