これが「議論」と呼べる事なのか。「安保関連法案」の採決に向けて、与野党の垣根を越えたドタバタ劇が収まるところを知らない▼時を同じくして、選挙権を18歳に引き下げる動きもある。そして、飲酒、喫煙も、同じく18歳に引き下げるという案まで出てきている。ここで問題になっているのは、高校生の場合、その権利の獲得に差が生じてしまうという事▼誕生日が同じでない限り差が生じるのは仕方ないことだし、政治に興味を持ってもらうという点では大賛成だ。しかし、飲酒、喫煙に関してはちょっと意味が違ってくる。制服姿で飲酒、喫煙をする姿が横行する可能性もある▼体格も良くなり、医学的に見ても18歳からという改定案に異論は無いのかもしれない。しかし、高校生も該当するのが気になる。今では競馬の馬券は20歳になれば誰でも購入できるようになったが、以前は、「学生は除く」と言う条件付きだった。こうした条件を付ける配慮があってもいい。
片隅抄