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片隅抄

2015.10.30

平成28年用年賀はがきがきのう、全国一斉に販売された。このうち、いわき郵便局でもセレモニーがにぎやかに行われ一足早い年末ムードに包まれている。初日に訪れる人たちは購入も早ければ、書き上げ投函するのも抜かりないのだろう▼それに比べ、こちらの手元には27年用年賀はがきが30枚近く残っている。なんとも恥ずかしい限りだ。もちろん、はがきでの年頭あいさつは続けているものの、毎年、土壇場で書き始めるため、予定数に達せず新年を迎えてしまうことが多い▼結局、今年もまたその繰り返しになり、余ったはがきは懸賞などに使用しているが当たったためしもない。作家池波正太郎さんは年明けからすぐ年賀状制作に取り掛かり、夏ごろまでに完成させたという▼真似できるものではないが、多忙を極めた人でさえこなしている。身辺の忙しさを理由にした出し遅れは言い訳にすぎない。年賀状に限らず「すべきこと」に猶予はないということだ。

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