忘年会シーズンに入り、飲酒運転が増える時期を迎えている。市内3警察署では取り締まり強化を図っているが、それでも後を絶たない▼そんな中、先日警察官が飲酒運転で検挙されたと、全国ニュースで報道されていた。取り締まる側の人間が、法律に反した行為で同じ警察官に逮捕されるとは、不祥事としか言いようがない▼犯罪を取り締まり、未然に防ぐのが警察官の仕事。だからこそ国民は警察を信じ、防犯活動などさまざまな形で協力をしているわけだ。その関係が成り立つのは、お互い信頼しあっているからだ。そう考えると警察官の犯罪は、不祥事では済まされないものがある。ただ、そんな警察官はほんの一握り。ほとんどの警察官は職務に忠実だ。だからこそ日本の治安は世界一と言われるゆえんだ▼警察官には信頼を失うような行為はしないよう、襟を正してもらうことはいうまでもないが、われわれも「飲んだら乗るな」をあらためて肝に銘じたい。
片隅抄