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片隅抄

2016.01.23

昨日の大相撲初場所結びの一番日馬富士―稀勢の里戦は取り直しとなった。が、ビデオ判定がない時代だったら勢いにまさる日馬富士が本割りで勝っていただろう。行司の差し違いが目立つのもその副作用だ▼先のラグビーW杯ではきわどいトライの際、レフェリーが両手で四角形を描き、プレーを別室でさまざまな角度からビデオで確認している〝テレビジョンマッチオフィシャル〟に判断を委ねた▼テニスやバレーボールでも、選手側から判定に異議を唱えてビデオ判定に持ち込むことが許されている。どうやら〝科学の目〟が〝人間の目〟より優先される時代が来たらしい▼究極の問題は野球の「ストライク」「ボール」の判定に機械が導入されるかだ。球審にボールと言われてマウンドを駆け降りる投手、ストライクと言われてバットをたたきつける打者。人間臭さがなくなるのはさみしい。「円城寺あれがボールか秋の空」という野球川柳があるのを紹介しておきたい。

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