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片隅抄

2016.04.20

熊本では連日、余震が続き、被災した人たちは避難所で不安な日々を送っている▼地震で家を失った人たちは、体育館や公民館などに避難し、食料や水などが不足する中、大勢の中で眠りたくても眠れない不自由な生活を強いられている。熊本では助けを待っている人たちが、まだ数多くいると聞くが、一日も早く救助の手が入ることを願うばかりだ▼熊本の惨状をテレビや新聞で見るにつけ、東日本大震災を思い出す。体に感じる地震が1日数十回にも及び、これからのいわきはどうなっていくのだろうか、と暗い気持ちになったものだ。大震災から5年が経過し、海岸部を中心に大きな被害を出したいわきも、年を追うごとに復興が進み、元通りとはいかないまでも、普通の生活が送れるまでになった▼このところの日本列島は地震や台風、竜巻など大きな自然災害に見舞われるケースが少なくない。災害はいつどこで起きるか分からない。いつでも備えの心を忘れずに。

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