まさに最後の1票が明暗を分けた。11日に投開票された市議選の結末には正直驚いたが、当確最後のラインは現職2221票に対し、新人2222票の神かがり的な僅差に終わった▼開票作業の行われた市立総合体育館に足を運んだのは、今夏の参院選に続き、この市議選で2回目。張りつめた空気の中、午後8時に作業がスタート。大勢の手で投票用紙一枚一枚がまとめられ、束になっていく▼定数37に現職、元職、新人合わせて42人が立候補した選挙戦。事前予想は万全ではないが当落線上には注意を払い、票の行方を凝視した。午後11時すぎには大勢が判明するも、残り4議席に決め手がない▼じりじりと待つ間、関係者の確認が続き結果はこの通りに。市議選史上、半数を割れの投票率46・66%という関心の低さになった。18歳選挙権の導入、期日前投票の前回比アップも奏功しなかった。当選を果たしても4年後はすぐ来る。数十票の怖さを感じてほしい。