白鷲旗争奪いわき地区高校野球選手権はいわき光洋の6年ぶり3度目の優勝で昨日幕を閉じた。決勝戦にふさわしい好試合が展開され、高校野球ファンを魅了したことだろう▼野球ファンに今大会の魅力を尋ねると、野球の技術だけではなく、選手たちの成長の跡がみられると答える人が少なくない。特に、昨秋から厳しい練習に励んできた現3年生は、新1年生の入部で高校最後の年を迎える。高校球児にとって憧れの甲子園出場を争う夏の福島県大会開幕を1カ月後に控え、3年生の緊張感は日に日に高まり、最高学年としての自信への表情に変わっていく▼いわき光洋と東日大昌平はこの後、東北大会が控えているが、他の学校は夏の大会まで公式戦はない。日々の練習を通して技術の精度を高める▼本県代表として甲子園に出場できるのは1校で、あとは敗者となる。3年生にとっては最後の夏を迎える。後悔のない全力プレーで、一生記憶に残る最高の夏にしてほしい。