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片隅抄

2017.06.10

東日本大震災があった年の夏の高校野球福島大会は連日、球場の放射線量を測定しながら運営された▼発生から4カ月。ライフラインは戻っていたが、大切な人や家を失った人たちが大勢いて、だれもが将来に言いようのない不安を抱えていた。そんな鬱憤を晴らすかのように快進撃を見せたのが、初のベスト4に進出したいわき光洋、その光洋と準々決勝で接戦を演じた東日大昌平だった▼宮城県で今、春の高校野球東北大会が開かれている。きょう10日はあのときと同様、準決勝進出をかけて両校が対戦した。試合は7―0で昌平が勝ったが、各県の強豪校がそろう中でのいわき勢の活躍に胸が躍る▼これで福島大会での上位進出が保証されたわけではないが、この時期、ハイレベルの試合を経験したことは夏に向けていい刺激になるだろう。聖光学院は全国で戦後最多となる地方大会10連覇中だが、2校の躍進が他のいわき勢にいい刺激を与えるきっかけになればと思う。

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