きのう本市の経済団体、水産業の代表者が官邸を訪れ、安倍首相と面談した。東日本大震災後、7年ぶりに再開された薄磯海水浴場が話題に上ったという▼観光交流人口の拡大などを図るための訪問らしいが、中央から心強い発信を期待したい。訪問団の手土産はいわき特産ウニの貝焼き。生を蒸すことで一段とうま味が増す。しょうゆを少し加え、口に含めば磯の香が広がる逸品▼持参した数量は知らぬが、試食する首相の姿がテレビに映し出されていた。連日、周辺を取り巻く状況がはなはだ悪いだけに表情もいまひとつさえなかったように思う。気分次第で味も変化しまいか▼さて、地元などの海産物を直売する「中之作朝市」が8月5日朝7時、同所魚市場で開かれる。ウニは確認しなかったが鮮魚、水産加工品、総菜類など数多く取りそろえる。これから日がたつにつれて、海の幸も豊富になる。筆頭は毎年お盆前後に登場するサンマの刺し身。今から気になる。
片隅抄