仕事がら、休日出勤は多い。この時期だと夏祭りや各種イベントへの出席と▼国は働き方改革を叫び、有給休暇の取得などを促す、さまざまな改革を推し進めている。週休2日制は一般化したが、すべての企業がそうだとは限らない。いわきでは都会とは違って社員数の少ない中小企業がほとんどで、人手不足も手伝って休みが取りづらい環境にあるのが現状だ▼そんな中、国は今年に入り、月末金曜日は午後3時に帰る消費喚起企画「プレミアムフライデー」の奨励を発表した。しかし、実現性の点では大企業の社員や公務員ぐらいで、恩恵を受けるのは限られるのではないか。いわきの各企業においては、話題にすら上らない▼少子高齢化に伴い、働き手が減って長時間労働を強いられている中小、零細企業で働く人たちにとっては、何がプレミアムだ、が本音だろう。先ごろ、内閣改造が行われたが、この方たちには今の庶民の暮らしが分かる閣僚になってもらいたいものだ。
片隅抄