ここ数日、急に寒くなってきた。暦の上では「立冬」が過ぎ、東北各地からは冬の便りが届くようになった▼冬の始まりとともに、人々の目を楽しませてきた紅葉も、終わりに近づいている。里山では秋の味覚キノコを求めて、休日ごとに入山していた愛好家も、冬の訪れにシーズンの終わりを感じている。それでもまだキノコ採りをする人がおり、冬に向かうだけに警察では事故防止を呼び掛ける▼キノコが採れる山は標高は高くないが、そういっても山だけに侮れない。急激な天候の変化や落ち葉が積もった斜面で、足を滑らせてケガをすることもある。遭難も考え、食料や水など最低限の装備だけは用意したい。道に迷った場合、救助を呼ぶための携帯電話もお忘れなく▼後を絶たないのが山でのたばこのポイ捨て。この時期、乾燥しているだけに、いったん枯れ葉に火が付けばあっという間に燃え広がる。遭難も山火事も、自らの注意によってある程度は防げるものだ。