年末年始に増加する交通事故や犯罪を防ごうと、今月10日から「年末年始の県民総ぐるみ運動」がスタートした▼いわき中央署管内の出動式はいわき駅前で行われ、大勢の市民が見守る中、警察官や交通安全団体、防犯協会の役員が年末年始の安全を誓った。警察関係者がよく口にするのが「交通事故や犯罪を防ぐには、警察の力だけではだめ、住民と警察の協力が大事」と、警察と地域との連携を強調する言葉▼地域安全の基本は「自分たちの地域は自分たちで守る」。何もすべてを地域でやれと言っているのではない。警察に全部任せるのではなく、地域でできることは地域住民の手で行う姿勢が大事といっているのだ。例えば、取り締まりは警察だが、啓発活動などは警察と地域が足並みをそろえて行うことで、効果が上がるものもある▼年末年始は何かと慌ただしい時期だけに、事故や犯罪が多発する。警察も人手不足。となれば住民側も協力を惜しんではいられない。