先日、社に『名門高校 青春グルメ』(辰巳出版)と題する書籍が送られてきた。帯のサブタイトルには「全国に残る、青春ソウルフード200軒以上一挙公開」とある▼名門らしく東京の開成、麻布はじめ、国公立・私立有名大学に高い進学率を誇る高校が紹介され、生徒が足しげく通う料理店などが記されている。もっとも著者によると、偏差値的な優位性よりも青春グルメを育む歴史、土壌を重視したという▼このうち第4章・東日本編福島県では安積、会津、磐城の3校が取り上げられ、地元では磐城高生の通う店として、いわき駅前の喫茶店、総菜店を挙げる。名前を聞けば、すぐうなずけるが「食」には主観が入るので伏せる▼自分の味覚に自信があろうとも、日々の体調とともに変化する。したり顔で通ぶるのは控えたい。さて著者は本市に血縁があるらしく東日本大震災では、亡くなった親類もいる。飛ばし読みながら、ほのかな親近感がわいた。