空調の効いた社内から一歩外に出ると、不快な熱気がまとわりつく。テレビなどでは「生命にかかわる暑さ」と注意を呼びかけているが、それも誇張ではない。事実、全国でお年寄りらが亡くなっている▼さらにこの猛暑の中、愛知県の1年男子児童が熱中症で命を落とした。校外学習の名目で学校から約1㌔離れた公園に虫取りに出かけたという。途中、「疲れた」と訴えたというが中止するなりの措置が取れなかったものか▼子どもの命を預かる立場としては、どうにも判断が甘すぎる。このような悲劇が起きながら、なおも外で運動、行事をさせ結果的に救急車を呼ぶ学校もある。そんな中、きのう市内のある公共施設からドッジボール大会中止の一報が届いた▼毎年、施設が主催し、近接する小学校体育館で行っているものだが一度取材した際、まさに蒸し風呂のような暑さを体感している。一度決めたら必ず実施するなどと頭の固いことを言っている場合ではない。