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片隅抄

2018.12.26

2018年もまもなく終わる。振り返ると、今年の世相を表す漢字「災」でも分かる通り、天災、人災が絶えぬ1年だった▼福島県内ではどうだろうか。県産酒が6年連続で日本一に輝き、富岡高卒のバドミントンの桃田賢斗選手が世界選手権で初優勝、東京五輪の聖火リレーが本県からスタートと、明るい話題が相次ぐ一方、今夏、県内は記録的な猛暑に見舞われ、495人が熱中症で搬送される騒ぎがあった▼個人的には小野町の火災。住宅が全焼し、幼児3人を含む7人が焼死する痛ましい事故が起きた。1件の火災で7人が犠牲になったのは、平成に入って最多。それだけに印象に残った。他にも、東日本大震災から7年以上がたった今も、震災関連で亡くなる人がいると聞く。震災の影響はまだまだ大きいものがあることを改めて実感する▼今年は「災」が世相を表す漢字に選ばれたが、来年こそはいわき市を含め、日本全体が「幸」に包まれることを願いたい。

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