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片隅抄

2019.07.04

まだ大学生だった昭和の末期、学生の身には恩恵はなかったものの、世の中は「バブル」という異様な泡の中に日本中が浸っている、そんな時代だった。そして、当時、卒業時に行われた謝恩会が忘れられない▼豪華だったからではない。数人の幹事の一人として、会場のホテルの担当者と打ち合わせをすることになった。そこで言われた一言が忘れられない。「料理が無くなってしまっては品がないので、余るくらい多めに出しましょう」。言っていることは分かるが、残すのを前提にということに違和感を覚えたのだ▼時代は令和になり、「食品ロス」という言葉が世に出始め、各界で真剣に考えられるようになった。景気の問題もあろう。それだけではない。やっと世間が本当の無駄に気づき始めたのだ▼子供の頃、食べ物を残すと、「もったいないお化けが出てくるぞ」なんて言われたことが頭をよぎる。これも「食育」だろう。しかも、原点のような気がする。

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