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片隅抄

2020.3.11

今日で東日本大震災から丸9年を迎えた。小学3年生以下は震災を知らず、震災を経験した人たちでさえ日々の生活に追われ、震災の記憶は薄れがち▼ただ肉親を亡くした遺族の方々にはそれはない。9年が過ぎてもあの忌まわしい記憶は鮮明で、遺体が見つからない遺族にとっては、どこかで肉親が生きているのではないかと、いちるの望みを抱き、今も捜索を続ける遺族がいると聞く▼大地震の後に東北沿岸を襲った大津波。多くの人が家を失い家族の安否を求めて町をさまよった日々。停電、断水、食料難。長期にわたっての不自由な避難所生活等。未曽有の大災害はほんの9年前のこと▼政府は今後30年以内に大地震が起こることを予測する。被災地では防潮堤や避難道路などハード面の復興は進む。しかし、自然の猛威の前では、人間の力など無力に等しいことを9年前に学んだはず。災害の被害を拡大させないためにも、震災の記憶を風化させてはならない。

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