昨日は、中止になった高校野球選抜大会の代替案として、甲子園球場で記念試合を開催するという、いわき市民にとっても明るいニュースが飛び込んできた。新型コロナの蔓延で塞ぎがちの心に清涼感を与える吉報だった▼ とはいえ、終息したわけではない。ワクチンも治療薬もない状況下での手探りのせめぎ合いが続いているのが現状だ▼先日ある違った意味で怖いと感じる映像を目にした。それは、人が話している時の飛沫の拡散をスーパーコンピューターで、解析したものだった。話すだけで、こんなに飛沫が拡散するものなのかと驚いた。衝立もある程度の高さがないと意味がないとも言っていた▼怖いと思ったポイントはそこではない。それを見てしまえば、終息後に、過度に飛沫を恐れてしまうのではないかという怖さだ。話せば飛沫が飛ばないということはあり得ない。感染を防止する行動は維持すべきだが、過敏になっては、なんの意味もない。
片隅抄