半世紀にも及ぶいわき民報社旗争奪中学校新人野球・ソフトボール大会が4日閉幕した▼市内の中学スポーツ史をひもといても、これだけの歴史のある大会は例がない。中には高校でも野球を続け、甲子園で活躍した選手も少なくない。野球、ソフト部に所属する中学生にとっては、励みとなる大会ではないかと弊社としては自負している▼新人戦は3年生が抜けた後の1・2年生による大会だけに、技術も未熟でミスが目立ち、チームプレーにも難が見られる。しかし、今も昔も変わらないのは、グラウンドで白球を追う選手の懸命な姿。今年は新型コロナウイルスの影響でスポーツ大会の中止、縮小が相次ぎ、そんな中での大会開催に選手らも喜んでくれたことだろう。陰にはコロナ感染防止徹底に尽力する先生方、保護者、審判団の力があったことを忘れないでほしい▼選手たちはそれを当たり前と思わず、感謝の気持ちを胸に今後も練習に励んでもらいたい。