新型コロナの影響で県内の中学校で修学旅行の中止が相次いだ。そんな中、内郷一中は日帰りと宿泊を自由に選択でき、県内の観光地を巡る同校独自の修学旅行を行った▼本来は4月、2泊3日の旅行を予定していたが、コロナ禍により断念。プランは実行委員の生徒自らが練った。教員と相談し、クラスごとに行き先などを選んだ。不安視する生徒一人ひとりの思いを尊重。日帰りと宿泊を選択できるようにした▼クラス別に県内の観光名所などを見学。宿泊を選んだ生徒はスパリゾートハワイアンズで、男子はアロハ、女子はムームー姿で自由時間を満喫。地元の魅力を再発見できる貴重な経験となったはずだ▼感染拡大に歯止めがかからず、北海道、首都圏を中心に今も猛威を振るう。政府が「Gо Tо」と呼び掛けても、二の足を踏んでしまう。だが、自ら対策を考え、外に出る機会を増やすべき。家にこもってばかりでは、ウイズコロナ時代は乗り切れない。
片隅抄