大学で放送技術を学んでいた時、テレビ業界での画期的な発明は、録画機能付きのハンディカメラだと教わったことがある▼ENG(エレクトリック・ニュース・ギャザリング)と呼ばれるこのシステムは昭和40年代に導入され、ニュース取材は、フィルムを現像するという手間が省け、機動力と速報性が劇的に進歩することになった。そして、衛星回線により全世界での配信が可能となったのだ▼普段何気に見ている映像もネット社会とはいえ、その技術によるものが大きい。今朝のテレビで、韓国の大学受験の様子が紹介されていた。日本以上に学歴社会の韓国では大学受験は一生を左右する重要なイベント。コロナ禍での受験体制の強化の様子が伺えた▼そんななかでも、遅刻の恐れがある受験生をパトカーや、白バイで送ることは行うということ。お国が変われば、ということなのだろうが、一生を左右するという受験に遅刻するという段階でアウトなような気もする。