いわき市内で初めて新型コロナウイルスの感染が確認されてから1年が経った。最初の陽性患者は、集団感染が発生したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた70代男性だった▼当時、連日のように、横浜港に停泊するクルーズ船のニュースが報じられたが、どこか別の世界の話のように見えた。「暖かくなれば大丈夫」。こう、思っていた人も多いはずだ▼だが、予想に反し、感染は拡大を続け、人々の暮らしは一変した。今もコロナに怯える日々が続く。県内の感染者は2千人を超えた。当たり前のようにマスクをし、ガム1個買うにもビニールのカーテン越しに精算。病床の逼迫が続く1都3県では緊急事態宣言が再延長となった▼幸いにも、いわきは感染収束の傾向にある。今日から、医療従事者へのワクチン接種も始まった。だが、いつ第4、5波が来るか分からない。県内でも変異株が見つかっている。しばらくはウイズコロナの生活が続く。