社内の資料整理で見つかった昭和30~40年代の「観光案内」などは前に記したが、そのほかにも数点、珍しいものが数点あった。その一つに今では、存在を知る人も少ない「水石山ゴルフ場」の紹介リーフである▼抜粋すると竣工は昭和30年7月、開場同10月。全9ホール2880ヤードで、法人の入会金1口10万円、個人5万円。ビジターフィー平日800円、日曜祝日1000円とある。写真もあり、広々とした景観がうかがえる▼こちらの記憶では昭和42年頃、幼稚園の遠足で水石山に行った時には、すでに面影はなかった。営業時期はそう長くはなかったが、同30年がいわきの「ゴルフ元年」といえよう。さらに昔の華やかさを伝えるものに『平の観光芸妓紹介』があった▼おねえさん方の顔写真と芸名、さらに平市の料亭、飲食店、旅館、芸妓の各組合所属名があり、その数は計約250に上った。現代のコロナ禍がこの時代にタイムスリップしたら、どうなっていたか。