先日、市長選立候補予定者を迎えた「公開討論会」が行われた。いわき青年会議所(JC)主催でその都度企画している。前回までは市民参加型で候補者の主張が肌で感じ取ることができたがコロナ禍のため、報道陣のみ入場となった▼こと選挙に関しては「公正・中立」を旨とするJC。討論会という意味合いからも、予定者間の対論も期待したが、進行役を置くことでそうした場面は見られなかった。市政をただすとなれば、どうしても不利な立場が生じる▼深夜の討論番組とは違い、相手をやり込める場ではない。ただし、防災・減災のテーマでは令和元年東日本台風をめぐり、市の対策に3人の予定者から厳しい意見が述べられた▼特に平地区では人命喪失、浄水場停止など、人災ではないかとする疑問が1人に向けられた。もちろん、代替策あってのことだが、誰が首長になっても市民を守る責務は重くのしかかる。同JCでは24日から、討論会を動画配信する。ぜひ一見を。