一体誰が、こんなに長引くと思っていただろうか。もちろん「コロナ」のことである。昨年の初め、そのニュースが伝わった時、誰もが、「暖かくなれば」そう思っていたに違いない▼あれから1年半が経過し、状況はと言えば、正直言って日本は世界から取り残される結果になっていると言ってもいいだろう。医療大国とも言える日本で医療のひっ迫、そして崩壊の危機まで叫ばれ、ワクチンの摂取率も他の国に対して大きく下回っている状況▼感染防止と、国民にその責任を押し付けている国の方針に問題があると言ってもいい。それが、感染=悪の構図を作り出している。そして恥ずかしながらマスコミの報道にも問題があろう▼いずれ、収束するだろうが、その時に、過剰な感染対策が残らないか心配だ。毎朝のウォーキングでマスクをしている人を見かける。集団でもないその場面で果たして必要なのかと思ってしまう今があるだけに、収束後の状況が心配になってくる。
片隅抄