コロナ禍、しかも、まん延防止等重点措置が発令されている非常事態にいわきの行く末をうらなう市長選挙が、現職に三人の新人が挑む構図で行われている▼先日ある候補の応援をしている友人に会った。「あまり騒がしくないね」。選挙カーがあまり見かけないことを問いかけると、そうではないという。不要不急の外出を控えているためだと言われ、街宣活動の困難さを説かれた▼今回に限ったことではないが気になることがある。お互い政策を掲げて戦っているのだが、「遺恨」めいた本道から外れた影が見え隠れしている気がする。選挙にはありがちなことで、仕方ないという声もあるが何か釈然としない▼他候補の揚げ足を取る、はたまた怪文書まで出回ることに同じ市民として悲しい思いになってくる。他を攻撃するのではなく政策論争をすべきだ。いわきをどういう街にしたいのか、そのビジョンを示してほしい。それが若者の政治離れを防ぐことにもつながる。