梅雨も後半。来週は二十四節気の1つ「大暑」。暦の上では1年でもっとも暑い日とされるが、今年は様子が少し違う▼初め気象庁は、南米ペルーで海水温が上昇するエルニーニョ現象が発生する可能性が高く、日本は冷夏と言っていた。その後、太平洋高気圧が日本列島を覆うことが予想され、例年通りの暑さになると予報を改めたが…。カラッとした天気が続かない▼こうなると日照不足からくる米や野菜などの農作物への被害に、夏物商品を扱う業種に打撃を与えないか心配になる。予報通り暑くなればいいが、この状態が今後も続くと、それでなくとも震災後、景気回復が遅れている東北の地方経済に悪影響を及ぼしかねない▼気象の変動によって引き起こされるさまざまな災害も心配だ。集中豪雨による土石流や竜巻被害。関東を襲った雹には驚いた。各家庭で自然災害への備えはどうか。やっぱり夏はギラギラとした太陽が照りつける、季節であってほしいものだ。