約2カ月にも及ぶ、まん延防止重点措置が解かれ、酒を提供する飲食店の通常営業が始まった。さっそく何軒かの馴染みの店に顔を出してきた▼自然と「長かったね」とその期間の長さを実感する挨拶からはじまった。口々に再開の喜びを口にするのだが、不安も大きいという。自粛慣れというか家飲みが定着し、顧客が元に戻るかどうか心配だという。まだ数日しか経っていないものの客足は今ひとつのようだ▼自粛期間中、さまざまな支援策で飲食店には金銭的な援助があったが、再開後のことまで考慮していたかと言えばそうではない。経済を回す意味でも策を講じる必要がある▼県は、来月から5000円で6500円分の電子食事券を発売するという。電子決済ということで年配者に対して定着するのか心配でもあるが、一定の効果は見込めるだろう。市も独自の経済対策を打ち出すべきではないだろうか。消費意欲をくすぐるような施策を内田新市長に期待したい。