11月に入り気温がぐっと下がり始め、日一日と冬の足音が大きくなる▼暦の上では今月7日は「立冬」。ストーブやこたつなどの暖房器具が恋しい季節を迎える。職場や家庭に火気が入ると同時に、空気も乾燥し、火災が発生しやすい条件がそろう。このため、昨日から全国一斉に「秋の火災予防運動」がスタートした。15日まで行われる▼市消防本部では運動を強力に推進。そのかいあってここ数年、大規模火災は減少傾向にある。だからといって安心はできない。全国では火災で亡くなる人が後を絶たず、中でも高齢者が犠牲になるケースが増えている。原因の半数が逃げ遅れによるもの。それを受けて市は住宅用火災警報器の設置を義務付けた▼住警器は火や煙を感知すると、音によって火災を知らせるだけに有効とされる。火の用心はもとより、脱げ遅れ防止にも、未設置の家庭では早めの設置を。古い住警器は電池切れをしていることもあり、点検お忘れなく。