心配していたこと、いや恐れていたことが現実になりつつある。それは、新型コロナウイルス陽性者が全国的に増加傾向になってきた事だ▼今のところ、東京、大阪等の大都市、及び、米軍基地の影響と思われる沖縄、山口での陽性者の増加が顕著だが全国にまん延する恐れも十分にある。変異したオミクロン株が確認され、水際対策で封じ込めを図ったがその網の目をくぐる形で広がっていったようだ▼しかし、なぜ、陽性者の数だけに固執するのか疑問も残る。昨年末から東京ではPCR検査の無料化を行っている。数が増えることは予測できた。しかも変異株の毒性は弱いという見解も世界では報告されている▼沖縄では明日にでもまん延防止等重点措置が出される見込みだ。責任を国民や飲食店等に押し付ける政策にはうんざりだ。感染症指定の分類を見直し、重症者の対応に徹するべきだ。そこには支持率が見え隠れするが、国民を犠牲にしての支持率に何の意味もない。
片隅抄