毎年、NHK大河ドラマを楽しみにしている。あす9日から始まる61作目の今年は小栗旬演じる北條義時が主役となる『鎌倉殿の13人』▼NHKの番組PR誌によると、「平安時代末期~鎌倉時代前期を舞台にした、三谷幸喜作の〝予測不能〟のエンターテインメント作品」(ステラ)なのだという。大河ドラマで過去最高平均視聴率を誇ったのは渡辺謙主演の『独眼竜政宗』(1987年)で39・7%。以下、『武田信玄』『春日局』『赤穂浪士』と続く▼戦国時代や幕末ものを中心に安定した視聴率を挙げているが、生活様式の変化、多チャンネル時代、趣味の多様化を迎えたここ数年は15%を割るようになった。義時ってどんな人? 鎌倉殿って誰? 13人って何?▼戦国・幕末に比べて、そもそも平安から鎌倉に移る時代がよくわからない人が多い中、どう視聴者にこの時代の面白さを伝えていくか。視聴者の目が厳しくなっていく中で、どんな作品になっていくか。