全国で感染拡大を続ける新型コロナウイルス。いわき市も27日からまん延防止等重点措置適用が決まり、内田市長は市民に注意を呼び掛ける▼現在まん延しているオミクロン株は、これまでより比較的症状は軽いとされるが、死亡例もあるだけに、軽視はできない。市では国の指示に従い、重症化リスクの高い高齢者と医療従事者を対象に、3回目のワクチン接種の前倒しを進める。今後も手洗いや消毒、マスクの着用など基本的な感染防止対策の徹底を▼高齢者が命の危険にさらされるのは何もコロナに限ったことではない。全国で高齢者の交通死が後を絶たない。昨年本県の交通死は49人。うち65歳以上の高齢者が32人で6割超を占める。中でも歩行中に事故に遭うケースが多く、県警では道路横断歩行者への啓発活動強化に乗り出す▼新型コロナ、交通事故とも高齢者だけが気をつければいいというものではない。年代に関係なく注意するのに越したことはない。