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片隅抄

2022.01.28

記憶をたどれば、平の街なかでビル建設がラッシュを迎えた時期は、昭和44(1969)年から48年ごろかと思う。以降は、旧平ステーションビルをピークに石油ショックなどの影響で下火になった感がある▼同時に駅前再開発の計画も持ち上がっていたが、複雑な地権問題などがクリアできず、現在の商業施設「ラトブ」完成まで30年以上の年月が費やされた。その間、市民の消費圏は郊外に移り居住地域も新興住宅地に広がっていった▼「まちで暮らす まちに集う まちを楽しむ」をコンセプトに「いわき駅並木通り地区第一種市街地再開発事業」の施設建物建築にかかる地鎮祭が現地の平字田町で行われた。先に対象区域の旧本社ビルは地下構造を残し、建物自体は解体されている▼こちらは計画から実施まで、10年余りを要したが滑り出しは順調である。概要はすでに発表され、着工を待つばかり。旧平城本丸跡地を背景に趣ある新エリアの創造を望みたい。

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