古来、ハワイにおいて、フラは火山の神に捧げる踊りとして始まったとされる。踊り手はウニキ(フラの卒業式)を修めた選ばれた男性だけが踊ることを許された時代があった▼新型コロナの影響で一昨年、昨年と中止となっていたフラガールズ甲子園が3年ぶりに、いわきアリオスで開かれた。11都県・22校、約210人の高校生が一堂に会し、元気あふれるステージを披露した▼最優秀賞は3年前の前回、総合3位の関東学院高(神奈川)が受賞。古き時代と今のフラを融合した踊りで会場を魅了し、初の〝高校フラ日本一〟の称号を手にした▼映画「フラガール」のヒットなどもあり、いわきは〝フラガールが生まれたまち〟として全国区となった。10回の節目を迎えた今大会はフラ甲子園誕生のきっかけとなった「書道パフォーマンス甲子園」発祥校の三島高(愛媛)が参加し、新たな出会いがあった。このステージから選ばれし、スターが誕生するかもしれない。