早いもので明日は12月。師走ともなれば何かと慌ただしい。例年、年末にかけて増えるのが「特殊詐欺」。警察では被害に遭わないように注意を呼び掛ける▼県警によると、今年に入って10月末までの県内の「なりすまし詐欺」被害は91件、被害額は2億1278万円で、件数、被害額とも前年同期を上回った。手口では、キャッシュカード詐欺、息子などを名乗って現金をだまし取るオレオレ詐欺などが計67件で、全体の約7割を占める。被害者の8割以上が65歳以上の高齢者▼抄子も高齢者と呼ばれる世代。息子からは「お金の話が出たらすぐ電話を切る」と、口うるさく言われる。そうは言われても「子や孫がケガをした」と言われ、心の動揺に付け込まれたら冷静に対応できるのか、正直分からない。まずは留守電機能を利用して安易に電話に出ず、出るときは一呼吸置いてから出ることだ▼おかしいと思ったら、家族や警察に相談を。常に警戒心を忘れずに。