きょうから、いわきアリオス中劇場を会場に第55回東北地区高校演劇発表会が始まった。6県・13校のうち本県からは磐城、尚志、安積黎明が代表校として出場する▼多くの市民に観覧していただきたいところだが、コロナ禍の影響で関係者のみに限られているのが残念だ。大会の歴史は古く、第1回は昭和43年、演劇コンクールの名称で会津若松市民会館が使われ、いわき市からは平商業、磐城の2校が出場している▼以降、途切れることなく催され、東日本大震災発生の平成23年12月の発表会には、いわき総合が本県代表の1校として名を連ねているが、あの状況下での出場は簡単なことではなかったろう▼初日につき、取材に赴いた。練習を積んだのたろう。会場の隅々まで声が届き、テンポよく場面が変化する。舞台でもう1人の自分を表現する機会に恵まれた生徒がいる中、出場しない市内4校の部員も裏方として大会を支える。こちらの労苦もたたえたい。