左党にとっては、見逃せない話題だ。川前地区の魅力を発信する取り組みで、地域おこし協力隊と地元関係者が連携したクラフトビールとして、新たな「いわき乾杯!KAWAMALE(カワマエール)」が完成した▼縁あって、平中心市街地の飲食店主が設立したイベントで、クラフトビールの魅力を伝える「ビア博いわき」に協力している。始まりは東日本大震災・東京電力福島第一原発事故の災禍を乗り越え、この街に再び活気をもたらしたいとの思いだった。クラフトビールの広がりは喜ばしい▼かつては地ビールと呼ばれ、正直あまり飲めたものではない銘柄もあった。いまでは全国各地にブルワリー(醸造所)が誕生し、その土地ならではの味が楽しめる。県内でも田村市や南会津町と多岐にわたる▼カワマエールを通じて、今秋には川前町下桶売にもブルワリーが誕生する。地域おこし協力隊を卒業し、川前に定住する三戸大輔さんをこれからも応援したい。
片隅抄