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片隅抄

2023.10.02

♪とんぼのめがねは水いろめがね 青いおそらをとんだから――で始まる有名な童謡『とんぼのめがね』は、隣の広野町で内科医院を開業していた額賀誠志さん(1900―1964)が作詞した▼同町では♪今は山中 今は浜――でおなじみの唱歌『汽車』もゆかりの曲とされている。一番の歌詞〝闇を通って広野原〟と広野町をかけたわけだ。前者は町内の公園に、後者はJR広野駅構内に歌碑が建てられており、おらが町のご当地ソングをアピールしている▼『とんぼのめがね』はともかく、『汽車』と広野町のつながりを懐疑的にみる向きもあるが、「小野小町の生誕地」を標ぼうする町が全国にいくつか存在するように、要は、わが町こそがと信じて疑わない者の強みなのだ▼10月14日、広野町で「ひろの童謡まつり」が開かれる。全国から童謡の歌詞を募集し、プロが作曲してみんなで歌う。平成6年から始まった、ほのぼのとした雰囲気漂う音楽イベントである。

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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