むかし、『いわきスポーツ』といういわきだけのスポーツ新聞があった▼今から20年前、創刊間もないその新聞の1面で中央台北小に通うバドミントンに夢中の姉妹を紹介した。ラケットを手に、姉と一緒に写真の中で愛らしい笑顔を見せていた小学1年生は大堀彩ちゃんといった▼アジア大会バドミントン女子シングルスで、27歳の大堀選手(世界ランク20位)は昨夜の準決勝で敗れたが、銅メダルを手にした。相手は東京五輪金メダリストだった。混合ダブルスのワタガシペアにばかり注目が集まるが、山口茜に次ぐ日本人2位の実力を発揮した▼昨夜は女子サッカー決勝でも、いわき出身の千葉玲海菜選手が北朝鮮にダメ押しの4点目のゴールを決め、優勝に貢献した。W杯では活躍する場が少なかったが、ドリブルで相手のマークを置き去りにし、左足で蹴り込んだ豪快なシュートだった。来年のパリ五輪につながるアピールになるだろう。2人に拍手を送りたい。