１８７２（明治５）年８月に発布された、我が国最初の近代学校制度に関する法令「学制」。文科省によると、学制が施行された翌年に１万２５５８の小学校が開校し、就学率は３９・９％に上った▼本市でも今年に入り、複数の小学校で創立１５０周年式典などの周年行事が続いている。母校愛を育む良い機会で、子どもたちは恩師をはじめ、数多くの卒業生や保護者、住民のあたたかい支援の上に自らが立っていることを認識していることだろう▼本紙でも幾つか紹介しているが、どれも先生方やＰＴＡの頑張りがうかがえる素晴らしい内容ばかり。学校近くの海岸で〝砂の造形作品〟づくりに励んだ勿来二小のように特色ある行事もあり、ほほえましく思う▼抄子の母校も今月末、周年行事を行う。菩提寺でもある隣りの寺の寺子屋が発祥で、娘２人が卒業していることから思い入れは強い。我々卒業生が建てた石碑「思いやりの心」をぜひとも後輩たちに伝えてほしい。
